コンテンツマーケティングを攻略するためのコンテンツ作りはユーザ目線がとても重要です。モノよりコト、つまり、時代はモノ消費からコト消費へと言われています。コト消費の根本は、共感がきっかけになるのではないでしょうか。
さあ、来てください買ってください、こんなに良いものですよ!おまけもしますよ!あなたも満足しますよ。と、無理やり呼び寄せても、その関係性が一時的なものであれば同じようなモノを扱う所にあっという間に乗り換えられてしまいます。
一過性では無いお客様、つまりファンが多ければ息の長いご商売になりますね。一旦一夕には行かないけれど、確実な信頼性づくりはとてもシンプルです。人と人との信頼あっての繋がりが経済効果を生み出すと東京コンテンツヒットでは考えます。その信頼関係を作るきっかけは、日常の小さな気づきです。一例をご紹介します。
コンテンツマーケティングはとっても身近
石神井公園の鰻屋さんのとり重をいただきました。藤沢周平さんが愛したとり重定食だそうです。NHKの番組「サラメシ」で紹介されていたのをみて、うちから車で20分くらいの距離だったので足を運びました。
とり重はとてもとても美味しかった。
炭火で焼いた鶏はふっくらと柔らかく、タレはしっかりしつつ優しい。
フツウを大切にしていた 藤沢周平さんがご贔屓にしていたのもわかる気がしてちょっと嬉しかった。
帰り際に、大将と目があったので
ニッコリしてこう言った。
とっても美味しかった!ありがとうございます!また来ます!
大将は目を丸くして
ありがとうございます!嬉しいです!
と、笑顔で返してくれました。
実は「とり重」というカテゴリでは、日本橋にお気に入りのお店があるのだけれど。
老舗で繁盛店で、合理的に席に座らされ、慌ただしく食べさせられて、
手際よくお勘定を済まされ、ああ美味しかった。と、帰る。
こちらのお店のおっとりとした空気がたまらなく気にいった。
モノ消費ではなくコト消費と言われていますが、
モノよりコト、その基盤にはヒトがある事を忘れてはいけない。
そんな事を考えさせられました。
数値だけでは無いコンバージョンを読む!
大泉学園にあった鰻店 みや川さんは、藤沢周平が愛していたという後ろ盾があったことにより、サラメシというビックメディアに乗りました。視聴した大勢の見込み客ができました。HPは持っていなかったけれど、食べログに乗っていた事で石神井公園というエリアで絞り込まれた人が実際に訪れます。
本当は鰻屋さんなので「うな重」を薦めたいところかもしれませんが「藤沢周平」というキーワードで集まって来た人には美味しい「とり重」を、心を込めて作ります。藤沢周平がどんな人だったかを女将さんがさり気なく話したりします。店には、藤沢周平の娘さんからの手紙などが貼ってあって、「藤沢周平」を期待していたお客様へのおもてなしが万全です。これがこのお店のお客様目線のコンテンツなのです。
そして、隣のテーブルに座っている常連さんと思われる大泉学園マダムたちは皆さん「うな重」を食べていました。さらに「あそこの鰻はどうだった」「あそこは美味しいけど…」と他店の噂をし、「ここが一番」と言わんばかりの井戸端会議をしています。そう、お客様の声も万全です。
大将と女将さんは、帰り際の言葉のやりとりによって、私と主人の心を鷲掴みにして(笑)2人のファンを勝ち取りました。もし、このお2人がSNSを利用していたら必ず検索して探し出し、イイねをすると思います。次回行く時は「とり重」ではなく、倍の価格でも「うな重」を食べてみたいと思っています。
実はこれが、コンバージョンです。
今回はWEBではなくリアルなお店の話でしたが、 コンテンツマーケティングを攻略するためのコンテンツ作りはユーザ目線がとても重要。モノよりコト、つまり、時代はモノ消費からコト消費へと言われています。コト消費の根本は、共感がきっかけになるのではないでしょうか。
あなたのホームページに訪れる見込み客が考えるキーワードを想像したことがありますか?共感ポイントを作っていますか?
ハッとされた方は、是非考えてみてくださいね。