ランディングページやサービス紹介ページで「◯人が利用しています」「お客様の声をご紹介」といった表現を見たことはありませんか。これは単なる情報の羅列ではなく、心理学の「バンドワゴン効果」を活かしたデザインの工夫です。
バンドワゴン効果とは
「多くの人が選んでいる」と認識すると、自分も同じ行動をとりたくなる心理作用を、バンドワゴン効果と呼びます。
たとえば行列のできている飲食店を前にすると「きっと美味しいんだろうな」と思ったり、SNSで“いいね”が多い投稿に信頼を寄せたりするのも同じ働きです。
大きな実績だけが信頼を生むわけではありません。身近な数字や声でも十分に安心感を伝えることができます。
数字はリアルであることが大切
「3ヶ月で50名の方に体験していただきました」
「開講から半年で延べ120名の方が受講」
こうした表現は桁の大きな数字よりも現実感があり、「50人なら自分の周りにもいそう」と共感を呼びます。
“人気”を伝えるちょっとした工夫
飲食店やサロンなら「先週の一番人気メニューは◯◯でした」と伝えるだけで、「そんなに人気なら自分も試してみよう」と思わせる効果があります。
教室やワークショップなら「今月は◯◯の講座に申込が集中しました」と表現するのも有効です。
お客様の声は大げさでなくていい
「40代女性:『初めてでも安心して受けられました』」
「地域の同業者さんから『分かりやすい説明で助かりました』とお声をいただきました」
顔写真や長いレビューがなくても、一言の感想で「実際に体験した人がいる」という証明になります。
地域名や具体的な属性が“実在感”を増す
「清瀬市でサロンを運営されている◯◯様にもご利用いただきました」
「30代子育て中の方から『短時間でできるのがありがたい』と感想をいただきました」
人数や肩書きよりも、地域名や属性を添える方がリアルに感じられます。
SNSでのバンドワゴン効果
SNSではこの効果がさらに顕著です。
インフルエンサーが商品を紹介すると「発信力のある人が紹介しているから、きっと良いものだろう」という心理が働きます。これが インフルエンサーマーケティング と呼ばれ、企業が注目している理由です。
ただし、インフルエンサーを起用しなくても身近な「声」をピックアップすることで効果が出ます。
- 地域で影響力のある人の推薦
- 常連さんのSNS投稿やタグ付け
- 熱量のある口コミ
こうした投稿も「みんなが選んでいる」感覚を生み出します。自然な声をうまく拾うことが成果につながります。
誇張は逆効果、信頼を積み重ねる工夫を
バンドワゴン効果は、根拠のない数字や作られた声は逆効果です。
- 「95%が満足!」など根拠のない数字は使わない
- 口コミの創作はNG、実際の声を短くてもそのまま載せる
- 比較表現(業界No.1など)は根拠や出典を明示する
- 利用者数を出すときは「2025年9月現在」と更新日を添える
「事実を正直に伝える」ことが最大の武器になります。リアルで誠実な表現が行動喚起につながります。
まとめ
バンドワゴン効果は「みんなが使っているから安心」という心理作用を利用したデザイン思考です。大人数や派手な実績ではなく、リアルな数字やお客様の声を活かすことがポイント。さらにSNSでの自然な拡散や口コミを取り入れれば、「この商品は良いらしい」と感じてもらえる流れを作れます。
誠実さとリアルさを前提に活かすことで、訪問者は「私もやってみよう」と自然に行動へ進んでくれるはずです。

