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流行りの集客手法に目移りして、結局「何も積み上がらない」あなたへ

「Threadsが来たと思ったら、次はショート動画だ」 「これからはAI自動化で不労所得だ」

毎日毎日、Web業界には新しい「正解」のような情報が溢れていますね。 真面目なひとり社長や小規模事業者の方ほど、遅れを取るまいと新しいツールやマーケティング手法を勉強されています。
しかし、あえて厳しいことを聞きます。

その努力の結果、あなたの手元に「確実な資産」は残っていますか?

新しいツールのアカウント開設と初期設定だけ詳しくなって、肝心の売上や顧客リストは積み上がっていない。そんな「ノウハウコレクター」状態に陥っていないでしょうか。
Web制作歴27年、多くのビジネスの栄枯盛衰を見てきた私からすると、流行を追えば追うほど、ビジネスの足腰は弱くなります。

今回は、次々に現れるツールに翻弄されず、地味でも確実に勝てる「ブログ(オウンドメディア)」の強さについて、改めてお話しします。

目次

1. SNSは「借家」、ブログは「持ち家」。
 あなたはどこで商売をしますか?

なぜ、流行りのSNSやプラットフォーム依存の集客が危険なのか。 それは、**SNSはあくまで「他人の土地(借家)」**だからです。

「借家」でビジネスをする危うさ

X (Twitter) やInstagram、YouTube、noteなどは、非常に強力な集客ツールです。しかし、これらは全てプラットフォーム側のルールで運営されています。

  • アルゴリズムの変更:
    昨日まで万バズしていた投稿が、急に誰にも表示されなくなる。
  • アカウント凍結:
    規約違反の覚えがなくても、AIの誤判定で一発BANされる。
  • サービス終了:
    プラットフォーム自体がなくなれば、積み上げたフォロワーもコンテンツも一瞬でゼロ。

「借家」で一生懸命内装(プロフィールや投稿)を凝っても、大家さん(プラットフォーム)に「出て行ってくれ」と言われたら、それで終わりです。ビジネスの基盤を他人に握られている状態と言えます。

「持ち家」であるブログ(WordPress)の強さ

一方で、独自ドメインを取得して運用するブログ(Webサイト)は、あなたの「持ち家」であり「城」です。

  • 消されない資産:
    誰にも削除されず、書いた記事は24時間365日働く営業マンとして蓄積される。
  • 検索からの濃い集客:
    SNSの受動的なタイムラインと違い、検索ユーザーは「悩み」を持って能動的に訪れるため、成約率が高い。
  • 信頼の証:
    フロー情報のSNSだけでなく、ストック情報のWebサイトがあることで、企業としての信頼性が担保される。

流行りのツールは「集客の入り口」として使うのは良いですが、最終的な受け皿(母艦)となるブログがおろそかになっているのは本末転倒です。

2. 継続できないを解消する「現代のブログ執筆術」

「ブログが重要なのはわかるけど、続かないんだよ」 そう思った方もいるでしょう。かつてのように、気合と根性だけで毎日更新する時代ではありません。

現代には現代の、効率的な「書き方」があります。

ネタ切れを防ぐ「Obsidian」

私が推奨しているのは、Obsidianのようなローカルで動くマークダウンエディタを使った「ネタのネットワーク化」です。

ブログを書こうとしてPCの前に座っても、言葉は出てきません。日々の業務や気づきを、断片的なメモとしてObsidianに放り込んでおき、リンクで繋いでおくのです。

  • 顧客から受けた質問
  • トラブル対応の記録
  • ふと思いついたアイデア

これらをリンクさせておけば、いざ書く時にそれらを繋ぎ合わせるだけで、独自性のある記事の骨子が完成します。「書く」のではなく「繋げる」感覚を持つと、継続のハードルは下がります。

AIは「書かせる」のではなく「壁打ち」に使う

ChatGPTやClaudeなどのAIに記事を丸投げするのは間違いです。当たり障りのない、誰の心にも響かない「量産型記事」が出来上がるだけです。

AIの正しい使い方は、「編集者」として使うことです。

  • 「この構成で読者が読み落としそうなポイントはある?」
  • 「反対意見を挙げて、記事の論理を補強して」
  • 「タイトル案を10個出して」

このように、自分の経験(一次情報)を補強するためにAIを使うことで、短時間で質の高い記事を作成できます。

3. 「ツールジプシー」と「ブログ資産家」の3年後の差

ここで、2人の経営者の未来をシミュレーションしてみましょう。

ツールジプシー

Threadsが流行れば飛びつき、Clubhouseが流行れば入り浸り、今はAI動画生成に夢中。しかし、プロフィールリンクは散らかり、結局「この人は何屋さんなの?」と誰からも認識されない。3年経っても、常に新規客を追いかけ回す自転車操業。

ブログ資産家

新しいツールは試す程度。軸足は自社サイトに置き、週に1本、顧客のリアルな悩みに答える記事を書き続けた。3年後、記事数は150本。過去の記事が勝手に検索され、「あなたにお願いしたい」という指名検索で仕事が舞い込む。

差別化の鍵は「あなた自身の言葉」

AIがコンテンツを無限に生成できる時代だからこそ、「誰が言っているか」の価値が極端に高まっています。
最新のマーケティング用語を並べ立てた記事より、あなたが現場で汗をかいて得た「泥臭い失敗談」や「独自のこだわり」が書かれたブログの方が、読み手の心を動かし、信頼を勝ち取ります。

これこそが、小規模事業者が大手やAIに勝つための唯一の差別化戦略です。


まとめ:流行を追うのをやめ、資産を積み上げよう

次々と現れる「魔法のツール」に目移りしてしまう気持ちはわかります。しかし、ビジネスにおいて楽をして積み上がるものはありません。

「借家」でのビジネスに不安を感じているなら、今すぐ自社ドメインのブログという「持ち家」の手入れを始めましょう。

【今日のアクションプラン】
  1. 最近、顧客から聞かれた「質問」を1つ思い出す。
  2. その回答を、専門用語を使わずにブログに書く。
  3. SNSでシェアするのではなく、まずはサイトに「蓄積」することを意識する。

もし、「Webサイトが古くて更新しづらい」「WordPressの設計から見直したい」という場合は、一度ご相談ください。流行りに流されない、あなたのビジネスの「盤石な基盤」を作るお手伝いをいたします。

この記事を書いた人

甲田 和美のアバター 甲田 和美 代表取締役

ホームページ制作、WordPressを中心としたWEBサイト設計、SNSのビジュアルデザインや広告運用のほか、ブログ発信や導線づくりのコンサルティングを行っています。近年はAIとCanvaを活用した効率的な発信支援に力を入れ、さらにObsidianを使った「第二の脳」構築や知識管理の仕組みづくりも取り入れています。クライアントの「伝えたい想い」をより速く、より広く届けるサポートを展開。企画・設計からデザイン・運用・分析まで一貫して伴走し、スモールビジネスやひとり社長の発展に貢献しています。

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